経営コラム始めました:【第1回】できる社会人になるためには

2026-07-06 14:05:25 経営コラム

経営コラムがスタートしました!

弊社ホームページでは、経営者・管理職・人事担当者の皆様に向けた「経営コラム」の掲載を開始しました。

経営や組織づくり、人材育成、リーダーシップなど、企業経営に役立つテーマを取り上げ、毎週1回新しいコラムを更新してまいります。

「すぐに実践できる」「現場で役立つ」を大切にした内容をお届けしますので、ぜひご覧ください。

皆様の経営や組織運営の一助となれば幸いです。


【第1回】できる社会人になるためには


「できる社会人とはどんな人?」という問いに、皆さまは何と答えるでしょうか。「仕事の知識・スキルが高い人」、「人間性が優れている人」、「コミュニケーション力が高い人」、「論理的思考力が高い人」、「仕事の段取りが良い人」など、様々な答えが返ってくると思います。様々な答えの中から、ポイントとなる要素をまとめると、以下の2点に集約できると、私は考えています。

 

1. 頭:概念化能力、論理的思考力、知識(仕事に関する知識、様々な知識)、情報など、「頭」 

に関すること

*概念化能力とは、具体的なものごとを抽象化し、体系的に整理する力

(ポイント抽出、コンセプト設定、課題抽出など)

*論理的思考能力とは、筋道立てて(因果関係の結びつき)考えることができる力

 

2. 心:性格、人間性(特に謙虚・誠実)、心情理解、コミュニケーション、意識、姿勢、など、「心」

に関すること

 

いくら頭が良くて、業務知識を持っていても、人間性が悪ければ、誰からも支持されませんし、性格が良くて皆に好かれていても、思考力や知識が弱ければ、大切な仕事は任せられないということになります。つまり、頭が良くて、心も良い人が、社会人としてバランスの取れた人であると言うことです。私は、社会人偏差値=「頭」×「心」と表現しています。

 

この軸を押さえておくと、会社における様々な場面に応用できるので、非常に便利です。「採用」では、「頭」と「心」のレベルを確認する、「人材育成」では、「頭」と「心」の両方を強化する、「人事評価」では、「頭」と「心」のレベルを評価するなど、社会人に関する多くの事項は、「頭」と「心」の2軸で捉えるとスッキリとします。是非活用してください。

 

社会人偏差値が「頭」と「心」の掛け算であるということは、どちらかがマイナス(-)になると全体がマイナスになってしまうということです。私はここがミソであると考えています。「頭」については、思考力や知識が全くなければゼロであり、「頭≧0(最低がゼロ)」と言えます。しかしながら、人間性が極端に悪かったり、仕事に対する意識や姿勢が悪かったりすれば(ベクトルが反対方向を向いていれば)、心はマイナス(-)になってしまいます。このような人の社会人偏差値は、(+)×(-)=(-)となってしまいます。これでは、組織や周囲の人にとって、害になってしまう可能性すらあります。よって、私は、頭以上に心の教育が大切であると考えています。皆さまには、知識やスキル、思考力の教育だけでなく、心の教育も大切にして欲しい、心の教育こそ、より厳しく行って欲しいと考えています。

 

「頭」と「心」に関連して、「カッツ理論」をご紹介いたします。本理論は、ハーバード大学教授で、経営学者でもあった故ロバート・L・カッツ氏が提唱した社会人に求められる3つの能力のことです。

 

①   コンセプチュアルスキル(概念化能力)

②   ヒューマンスキル(対人関係能力)

③   テクニカルスキル(実務遂行能力)

 

これら3つ能力は、先ほど記載した「頭」と「心」に一致することが分かると思います。「頭」は①+③、「心」は②に該当します。

 

これまで、できる社会人になるために必要な能力を書いてきましたが、「頭」と「心」の両方を強化するための教育を、「若い」うちから、「計画的」に、「効率的」に、推進していって頂きたいと、切に思います。

 (執筆:現場経営の達人)