部長に求められる役割と必要なスキル

2024-09-02 09:20:07 トピックス

 前回は企業の次世代を担う経営幹部に求められる役割についてご紹介しました。会社が向かっていくべき方針を決定するのが社長であり、その社長の決定に従って、組織を動かしたり、意思決定のサポートを行ったりすることが経営幹部の役割です。いわば社長の右腕として、会社を俯瞰的に見て、組織全体をマネジメントしていく能力が求められます。

 では、その次に位置する部長クラス、各部門のトップである部長にはどのようなスキルが求められているのでしょうか。

 まず、期待されている大きな役割は「経営層と若手~中堅社員の間に立ち、繋ぐ」ことです。具体的には、部下の価値観を経営層へ(またはトップの価値観を部下へ)伝えたり、経営層が新しいビジョン・ミッションを描くために必要な現場の声・顧客の声を集め提供したりすることで組織を機能させるということです。

 自らリーダーシップを発揮して部下たちを導いていくには、様々なスキルを幅広く身に着けておく必要があります。

 多様な部下の価値観を認め、それぞれの長所・強みを生かしてキャリアを支援していくにはコミュニケーション力や人材育成力が求められます。また、PDCAサイクルを回して、組織の効率と効果を向上させていくことも重要ですし、新しい事業を開発したり、戦略を立てたりするためには市場を分析するマーケティング力や論理的思考力(ロジカルシンキング)も必要です。

 肥銀ビジネス教育の組織マネジメント研修では、部長級のマネジメントに不可欠な6項目を集中して学ぶことができます。


 また、新規事業開発力は企業の成長・拡大に直結するものです。

 VUCAと呼ばれる時代、世界のメガトレンドは社会・経済・政治・文化・技術のあらゆる面において急速に変化しています。このような社会の中で、既存の事業モデルのままでいると競争力が低下してしまい、企業全体の収益減少にも繋がりかねません。

 新しい製品・サービスは競合他社との差別化において非常に重要であり、複数の事業を展開することでリスクを分散させることもできます。また、新しいアイデアを取り入れ、企業内のイノベーションを促進させることは従業員のモチベーション向上にも繋がります。

 そのためにも、常に市場や顧客ニーズの変化を敏感に察知し、それに対応する柔軟性と適応力などが求められます。

 顧客起点で物事を考え、新たな価値を創造する柔軟な発想力と、その新しいアイデアがビジネスとして成り立つのか調査・検証を行うための思考法。事業として展開するにあたって周囲を巻き込むためのプレゼンテーション力なども必要です。

 肥銀ビジネス教育の新規事業開発力養成研修では、全3日間を通して、1つの事業アイデアを実際に作り上げていきます。



組織マネジメント研修

【講師】

 田口 勝(株式会社販路企画 代表取締役社長)

 経営コンサルタント会社にて、中小企業のコンサルティングを担当した後、セブン-イレブン・ジャパンにて、商圏調査に応じたエリアマーケティングとFC本部構築に従事する。

 2014年に販路企画を設立し、全国延べ300社以上のコンサルティング支援を実施。

  販路コーディネーター1級


 今村 ゆか(肥銀ビジネス教育シニアインストラクター)

 肥後銀行経営企画課にて庶務、広報、各プロジェクトを担当。

 2004年に接遇・コミュニケーション研修講師として独立し、熊本県内外の企業、福祉施設、行政などで、研修講師として活躍。

 2018年より肥銀ビジネス教育にて勤務。熊本県内外の企業、行政等で階層別研修(新入社員~管理職)やコミュニケーション、接遇研修等、様々なテーマで登壇。

  キャリアコンサルタント(国家資格)

  日本産業カウンセラー協会産業カウンセラー

  財団法人生涯学習開発財団認定コーチ

  日本アンガーマネジメント協会トレーナー


【日程】

 2024年10月4日(金)、10月17日(木)、11月1日(金)

【時間】

 9:30~16:30

 詳細はこちらから


新規事業開発力養成研修

【講師】

 杉本 将隆(九州大学 ロバート・ファン/アントレプレナーシップ・センター 客員教授)

 大手鉄道会社に新卒入社し複数の新規事業立ち上げに従事した後、グローバルコンサルティングファームにて福岡事務所の立上責任者を務める。

 2019年よりグローバルマーケティング会社のコンサルティングファームづくりに経営陣として参画。


【日程】

 2024年10月11日(金)、10月18日(金)、10月24日(木)

【時間】

 9:30~16:30

 詳細はこちらから